
日本におけるグルテンフリーの今 ― 選択肢としての「小麦抜き」
「グルテンフリー」という言葉を、最近ではカフェのメニューやスーパーの商品ラベルなどで目にすることが増えてきました。
でも実際、日本でのグルテンフリーはどの程度普及しているのでしょうか?
■ 欧米とは違う、日本独自の事情
グルテンフリーとは、小麦や大麦、ライ麦などに含まれるたんぱく質「グルテン」を避ける食生活のこと。
もともとはセリアック病(グルテンに対する自己免疫疾患)の人のための食事法として広がりました。
欧米ではこのセリアック病の患者が比較的多く、食品表示も法律で義務づけられており、グルテンフリー食品の市場も大きく成長しています。
一方で日本では、セリアック病の患者数は非常に少なく、国民のグルテン摂取量も欧米に比べれば控えめです。
そのため、「治療のための必須の食事法」というよりも、美容や健康志向の一環として、または小麦アレルギーや過敏症への対応として、徐々に広まりつつあるというのが現状です。
■ グルテンフリー市場の現状と課題
日本でもここ数年で、グルテンフリー対応の商品や飲食店が増えてきました。
米粉を使ったパンやスイーツ、パスタ、さらにはコンビニでも一部商品が登場するなど、選択肢は広がりつつあります。
しかし欧米と比べると、以下のような課題もあります。
・明確な表示義務がない
「グルテンフリー」と書かれていても、基準が曖昧なことがあるため、
厳格な制限が必要な人にとっては安心して選べないことも。
・選択肢がまだ限定的
外食チェーンやスーパーでは、まだ小麦ベースの料理や食品が大多数を占めており、グルテンフリー対応の選択肢はごく一部にとどまっています。
・価格の高さ
グルテンフリー食品は、原材料や製造工程にコストがかかることが多く、一般の商品よりも高価になりがちです。
■ 健康志向の高まりと今後の可能性
それでも、食に対する意識が高まり、腸活やアレルギー対応に関心を持つ人が増えている今、日本でもグルテンフリーのニーズは着実に増えています。
また、日本にはもともと米、そば、味噌、豆腐など、小麦を使わなくても成り立つ伝統食材が豊富にあります。
そうした背景もあり、今後は「無理に欧米式を真似るのではなく、日本らしいグルテンフリーの形」が生まれていく可能性もあります。
おわりに
日本におけるグルテンフリーは、まだ発展途上ではあるものの、「食の多様性」や「健康的な選択肢」としての認識が徐々に根付き始めています。
選べる人も、選ばなければならない人も、誰もが安心して食事を楽しめる社会に向けて、今後の展開に注目していきたいところです。
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