最近巷で「糖質疲労」という言葉を聞きませんか？

現代人の多くが感じている「なんとなく疲れが取れない」「午後になるとやたらと眠い」「集中力が続かない」といった慢性的な不調。その原因が「糖質疲労」にあるかもしれません。


糖質疲労とは？

糖質疲労とは、過剰な糖質摂取によって血糖値が乱高下し、その結果として感じる体のだるさや精神的な疲労のことを指します。医学的に正式な病名ではありませんが、近年、健康や栄養に関心の高い人々の間で注目されています。

私たちの体は、炭水化物（糖質）をブドウ糖に分解し、エネルギー源として利用します。しかし、急激に血糖値が上がると、それを下げようと膵臓から大量のインスリンが分泌され、今度は急激に血糖値が下がります。この「乱高下」が自律神経を乱し、結果として「疲労感」「眠気」「イライラ」などを引き起こすのです


[症状のサインはこれ]
・食後に強い眠気に襲われる

・朝食や昼食のあと、集中力が低下する

・甘いものを食べると一時的に元気になるが、すぐにだるくなる

・疲れていると無性に炭水化物（ご飯・パン・麺類）や甘いお菓子を欲する

・起きた時からすでに疲れている感じがする

これらはすべて、糖質疲労の可能性があるサインです。


どうすれば改善できる？

○糖質の質と量を見直す
白いパンや白砂糖を多く使ったお菓子など、精製された糖質は血糖値を急上昇させやすいです。玄米、全粒粉パン、野菜など、食物繊維を含んだ複合炭水化物を選びましょう。

○食事のバランスを整える
タンパク質や脂質をしっかりと摂ることで、糖質の吸収が穏やかになり、血糖値の急上昇を抑えられます。朝食は特に重要です。

○間食の取り方に注意
小腹が空いたときにスナック菓子ではなく、ナッツやチーズ、ゆで卵など血糖値に影響を与えにくい食品を選ぶようにしましょう。

○運動を習慣に
軽いウォーキングやストレッチでも、血糖の利用がスムーズになり、血糖値の安定に貢献します。


最後に
「疲れたから甘いものを食べる」という習慣は、一時的なエネルギー補給にはなるものの、逆に体を疲れさせる悪循環を生む可能性があります。糖質は決して悪者ではありませんが、摂り方を間違えると、私たちのエネルギーのはずが疲労の原因になってしまうのです。

あなたの“なんとなく疲れ”──それは糖質疲労かもしれません。日々の食生活を少し見直すだけで、驚くほど体が軽く感じられるかもしれませんよ。

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